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「信越病院身体抑制に関する説明・同意書」に関する新聞報道について
2024-04-05
最近、新聞やテレビにおいて当院の身体抑制に関する説明・同意書に関する報道がされたことにつきまして、町民の皆様並びに関係者の皆様にはご心配をおかけすることとなり大変申し訳なく思っております。
この件につきましては、報道だけでは実情がわかりにくいところがございますので、改めて当院の立場・考え方について3点補足させていただきます。
1 これまで「信越病院身体抑制に関する説明・同意書」の作成時の運用では、医師名の欄は自筆署名欄ではありませんでした。
従って「代筆」とされてきた行為も署名を代わりにしたわけではありません。実際には「〇〇先生」や「〇〇Dr」などと記入されており、医師の署名を装うような意図が全くない状況で、職員個人の責任を問う事案ではないと考えています。
2 これまでの運用方法は、適切ではないところがありました。
特に、医師の関与が明確でない点は改善すべきところでした。
精神科病棟以外の一般病棟(当院)での身体抑制については、法で定められた手続はありませんが、看護師に任せ負担をかけてきたことは良いことではないのは明らかです。
3 長野保健福祉事務所のご指導・ご助言のもと速やかに運用を改善しました。
「信越病院身体抑制に関する説明・同意書」の書式を見直し、医師の責務を明確にするため医師名欄は必ず自筆の署名とし、患者家族様等へはできるだけ医師が説明するようにしています。この説明同意書は、入院時に緊急的な身体抑制について同意されるかされないかの意思を確認する書類です。実際に抑制が必要になった時には、抑制をしなければ危険が差し迫っているか、他に方法はないか、必要最小限の期間にとどめられているかを多職種で検討し、結果を再度、患者様ご家族にご説明いたします。
これからも、より適切な地域医療を提供できるよう努めて参りますのでご理解を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月 信越病院長 森 茂樹